絵本の世界を楽しもう!
2022.08.15
子どもにとって生まれてはじめての絵本はおもちゃのような存在です。大人に読んでもらって、初めて絵本の世界と出会います。子どもが絵本の世界に入っていけるように、読み聞かせの絵本は子どもの年齢を考えて選ぶことも大切です。
<0歳頃>
言葉を理解しているわけではなく、反応もまだまだ少ないです。だからこそ、体中の色々な感覚を使って楽しんでいます。そのためこの時期は、繰り返しのことばやリズムのおもしろさを味わえる絵本がおすすめです。パパ、ママの声を聞くこと、好きな人がそばで語りかけてくれることで安心感を与えてくれます。
<1歳~2歳頃>
気に入った言葉や音を繰り返し聞いたり、発したり、好奇心も広がります。この時期は、食べ物や動物、身近なものが描かれた絵本やリズム遊びが楽しい絵本がおすすめです。楽しみながらことばを吸収しています。絵本で遊んだり、真似したり、色んな楽しみ方を経験させてあげて下さい。
<2歳~3歳頃>
話せることばが少しずつ長くなって、会話もできるようになり、ことばでコミュニケーションが取れるようになります。この時期は、ストーリー性のある絵本がおすすめです。ストーリー性のある絵本を楽しみながら、子どもの想像力もどんどん膨らんでいきます。しかし、一度で物語を理解することが難しいので何回も同じ本を読みたがることがあります。お気に入りだから何回も読んでほしいのです。まだ文字を読めない今だからこそ、存分に絵本の世界に入り込む体験ができると思います。
<4歳~6歳頃>
語彙が増えてきたことで思考力も深まり、他者の心情に共感できるようになります。この時期は、絵本の中に入り込めるような内容がいいでしょう。ことばと絵でイメージを膨らませたり、登場人物の心情に寄り添ったりして内容をより深く理解し、楽しむことができるようになります。物語の世界にひたる体験は子どものこころを育てます。
保護者の皆さん、仕事、家事、育児で忙しい毎日だと思いますが、ほんの少しだけでも読み聞かせの時間を作り、今、この時間を大切に大人も一緒に楽しんでみてください。きっとそれが、子どもにとってこころの宝物になりますよ。