社会福祉法人 遠野市保育協会

今年は連日の猛暑日となり毎日水遊びを楽しみ、園周辺の木々からは、子どもたちと一緒に遊ぶかのように、たくさんのセミの鳴き声が聞こえました。ある日、花壇に咲く花に付いていたセミの抜け殻をみつけると「すごい！お花の下にセミの幼虫いたんだね」と興味津々でした。その後も「まだいるんじゃない？」と花壇を見に行き、好奇心いっぱいに遊んでいます。

セミの鳴き声が徐々に秋の虫の鳴き声に変わり、空の雲や心地よい風が季節の移り変わりを感じられるようになりました。その中で、園庭いっぱいに走りまわり、ルールを考えながらかけっこやリレー、追いかけっこ…。自分の力を発揮しながら、友だちとの競争や遊びの工夫が広がっていく時期でもあります。運動遊びは早く走れた！という喜びだけではなく、「負けて悔しい」など心の葛藤も経験できる機会です。友だちとぶつかったり、つながったりしながら自己主張の仕方や友だちの受け入れ方、自己コントロールなどが身につけていけるよう子どもたちの姿を丁寧に受け止めながら保育をしていきたいと思っています。

この経験の積み重ねが、子どもたちのこれからの土台となる「心」の育ちにつながっていくよう、共に過ごす中で見守り・支えていきたいと思っています。