社会福祉法人 遠野市保育協会

　「むがーしあったずもな」と始まる遠野の昔話。保育園の子どもたちは『かっぱ』の昔話を聞かせてくれます。土淵保育園では、年長児になると、９月２９日、佐々木喜善の命日にあたる日に行われる『佐々木喜善祭』に昔話を披露しています。今年も６人のあお組さん（年長児）が元気に地域の方々の前で昔話を披露しました。

　１２月のお遊戯会では、その「かっぱ」の話を題材に４歳児と５歳児の子どもたちが劇遊びを披露します。４歳児の子どもたちも５歳児の昔話を聞いてお話の内容を覚えてナレーションの役の子が物語を話したり、『かっぱ役』『うま役』になり切って遠野の昔話の世界を表現しています。

　０，１歳児は大好きな手遊びや音楽に合わせて体を揺らしたりすることを楽しんでいます。３歳児の子どもたちは自分で選んだ役になってセリフを話すことを楽しんだり、かわいいスカートの衣装を着てみてゆらゆら揺れるスカートにポーズをとってみたりと、お遊戯会当日はどんな子どもたちの姿をお家の方や地域の方に見ていただけるか楽しみです。お遊戯会を通し、日頃子どもたちが楽しんでいることや地域に伝わってきたお話に触れて表現する機会を大切にしていきたいと思います。子どもたち一人一人の思いと感性で表現する事の楽しさが学びや成長につながっていくよう、子どもたちに寄り添って保育していきたいと思います。